すなお本が出版されました

初心者向け|着付け講師が教える着物のカンタンな着付け手順まとめ

「自分ひとりで着物を着られるようになりたい」

「でも着物の着付けって、難しそう・・・」

すなお

そんな着物初心者さん向けに、かんたんな着付けの流れを解説します。

今回は着物編です!

長襦袢を着るところから始めたい方は👉初心者向け|着付け講師が教える長襦袢のシンプルな着付け手順まとめをまずはご覧ください。

すなおならではの着付けのポイントも詳しく説明しているので、着物ベテランさんはおさらいだと思って読んでいただければ幸いです。

 

この記事を読むべき人
  • 自分で着物を着られるようになりたい人
  • 着物の着付けの流れをおさらいしたい人
  • いつもうまくいかない部分がある人
  • 着付けに時間がかかる人
  • 何のための動作なのかわからず何となく着付けしている人

 

すなお

最短ルートで美しい着付けを手に入れるには、無駄のない動作がポイントになります。分かりやすく解説していくので一緒に頑張りましょう!

 

⓪着物の着付けに必要なもの

すなお

実際に記事を見ながら着付けを実践される方は、以下のご準備をお願いいたします。
  1. 着物(普段着物を楽しみたいなら小紋がおすすめ)
  2. 衿どめ(着物クリップ、洗濯バサミでも代用可)
  3. 腰紐2本
  4. コーリンベルト
  5. 伊達締め(メッシュの伸縮性ありのものがオススメ)

 

①美しい動作で着物を羽織る

着物を羽織るとき、バサー!っとコートを羽織るようにしていませんか?

もちろんそれでもいいのですが、せっかくなので美しい動作一緒に身に着けておきましょう♪

柄が自分のほうに向くようにして広げます

 

横から見た図

 

持っていた部分を左手でまとめてつかみます。

 

横から見た図

 

左手を後ろに回して・・・

 

 

両手に振り分けます。

 

左肩に乗せて

 

右肩にも乗せて

 

左袖を通す

すなお

長襦袢の袖を持ちながら着物に袖を通せば、一発で襦袢の袖が入りますよ~♪時間短縮♪

 

右袖も通す

 

この方法のメリット

  1. 見た目が上品
  2. 埃がたたない
  3. 着物に負荷がかからない

すなお

せっかく着物を着るなら、美しい所作着物を傷めないように着ていただきたいです。

 

②背中心を合わせて衿止めをつける

背中心を合わせましょう。

背中心とは

簡単に言ってしまえば、背中の中心を通る縦線の縫い目のことです。

体の中心にこの縫い目がくるように調整することを「背中心を合わせる」と言います。

衿の縫い目を左右ぴったり合わせます。

 

衿の縫い目を合わせることで背中心がちょうど真ん中にきます。

 

衿止め(クリップ・洗濯バサミなど)で固定します。

 

衿止めのポイント

衿止めをするとき、長襦袢の衿がはみ出ないように、着物の衿を少しかぶせるのがポイントです。

詳しい方法は着物や浴衣の👉「ズレる背中心」をピッタリ合わせる着付けの方法で解説しています。

③長襦袢の衣紋を抜きなおす

ここまできたら、必ず衣紋が詰まっています。

今このタイミングで衣紋を抜きなおすことが大事です!

着物の中に手を入れて、長襦袢の伊達締めのすぐ下を引っぱります。

 

 

肩を回しながら引っぱれば、上手に衣紋が抜けますよ♪

 

横からみた図

それでも衣紋が抜けない場合は👉「どうしても衣紋が上手く抜けません。」の記事をご覧ください。

④裾を床に触れるくらいの長さにきめる

裾は床に触れるくらいがベストです。

すなお

草履を履くことを考えて、この長さにします。

雨の日や作業をする場合は、少し短く着付けましょう。

左裾(上前)のポジションを決めます。

 

右の裾を当てて

 

先ほど決めたポジションに合わせます。

 

右手を右の腰に当てて、左手で腰紐を取ればスムーズ

裾合わせについては👉「床に擦れないように着物の裾を合わせる着付け方法を解説」に全部載ってます!

かなり詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください!

⑤腰紐を結ぶ

腰紐を右手部分に当てて、2周したら結びます。

 

腰紐が結べました!

ここで、おはしょりが斜めになるのが嫌な人は必見!

腰紐を結ぶときのちょっとしたコツで、おはしょりはまっすぐになるんです。

👉斜めになるおはしょりをまっすぐにする着付け方法で詳しく解説しています。

⑥おはしょりをつくる

脇の穴(みやつ口)に両手を入れます

 

写真のように手を入れて、押し下げたら、おはしょりが出てきます!

 

⑦衿合わせを軽く整える

衿元を、両手で ぴっ、ぴっ、ぴっと3回引っぱります!

どういうことか、詳しくご説明していきますね笑

左手は、みやつ口から手を入れたまま、右の衿をつかんで

 

右手は左の衿をつかんで

 

同時に横に引っぱります。1回目ぴっ!

 

拡大図

 

すなお

前に引っぱってしまうと衣紋がつぶれるので、横にひっぱってください!

前の衿合わせを整えるためにやっています!

 

両手を15cmほど下げてもう一度引っぱる!2回目ぴっ!

 

拡大図

 

さらに両手を一番下まで下げてひっぱる!3回目ぴっ!

 

拡大図

 

すなお

この3ステップで、簡単に衿元が整います!

⑧コーリンベルトを付ける

コーリンベルトを使わない場合は、【⑧コーリンベルトを付ける】を飛ばして、👉【⑨背中のシワをとる】へとお進みください。

右の裾の延長線上(下前)にコーリンベルトをつけます。

 

コーリンベルトは左脇の穴(身八つ口)から背中を回して(着物違いますがお気になさらず;;)

 

反対の衿にも金具をつけます。

コーリンベルトを使った衿の整えかたは👉衿が崩れる方必見!着物の衿合わせで美しい角度をキープする着付けのコツを参考にしてください。

すなお

絶対にキレイな衿が手に入ります♪

今この段階で、おはしょりのゴワゴワを回避する方法は👉【これだけでOK】着物・浴衣のごわごわおはしょりがスッキリする方法!をどうぞ♪

⑨背中のシワをとる

この段階ではシワはあるのが当たり前です。

この時点だと、必ず背中にシワが寄ります。

コーリンベルトのすぐ下で、2か所つかんで引き下げましょう。

まずは下に向かって引っぱって、背中のダブつきを取りましょう

 

次に、横に向かってシワを流しましょう。

脇に集まったシワはタックを取ってください。

タックの取りかたは👉タックテクニックで両サイドのシワを撃退を参考にしてくださいね♪

⑩衿合わせをきめて腰紐で固定する

まず、外側から衿を軽く整えましょう。

写真のように、人差し指の第一関節で測ることができます(^^)

詳しい衿の整え方は👉衿が崩れる方必見!着物の衿合わせで美しい角度をキープする着付けのコツを参考にしてください。

 

キレイになったら衿元を押さえて、反対の手で腰紐の真ん中を取ります。

 

腰紐の真ん中をみぞおちに当てて

 

両手一緒に後ろにまわします

 

後ろでクロスして横でぎゅ~と引っ張ります。

 

前でちょうちょ結びにします。

余りは腰紐に引っ掛けておいてくださいね。

この写真のように引っかけます。

⑪伊達締めを結ぶ

伊達締めの真ん中を持って、腰紐が隠れるように当てます

 

後ろでクロスして横でぎゅ~と引っ張ります。

 

前でちょうちょ結びにしてもいいですが、かさばる場合は・・・

 

衿の伊達締めを一度結んでから、腰紐を左右逆にします

腰紐の端を引っ掛けるだけで、緩みません♪

 

しっかりひっかけましょう

 

交差した部分を、伊達締めの内側に入れ込んで平らにします

できあがり

 

じゃーん!

ここで、おはしょりのシワがきになる方は👉【着直し不要!】くしゃくしゃおはしょりのシワがスッキリする直し方!をご覧ください

まとめ

着物を着る流れでしたが、いかがでしょうか。

少し長く感じるかもしれませんが、一つ一つの所作を細かく説明しているだけなので、慣れれば難しくありませんよ♪

 

「自分でさらさら〜っと着物を着てお出かけできたらな・・・」

このような願望は、この記事を見ながら練習すれば、簡単に実現できます!

長襦袢の着方をおさらいしたい方は👉初心者向け|着付け講師が教える長襦袢のシンプルな着付け手順まとめをご覧ください。