女性
子育てしながら普段着物を楽しみたいな・・・
こういうご相談がとても多く、実際にお子様連れでレッスンに来てくださる方もたくさんいらっしゃいます。
子育て中のママが着物を着るときの一番の課題はズバリ『授乳』!
なんて思いませんか?(笑)
実は、身八つ口からの授乳は、着物に慣れていない現代人がチャレンジすると着物を傷めてしまう可能性が高いんです…
そこで、今回は、私が実際にやっていた着物での授乳の仕方をご紹介します。
身八つ口からではなく衿元を広げる方法なので、だれでも簡単にできますよ🎵
- 子育て中のママさん
- 授乳中のママさん
- お宮参りは着物を着ようと思っている人
- 産後、着物を着てみたい妊婦さん
- 着物での生活について知りたい人
「着物で授乳できないのかな…」と悩んでいるママさんって結構多い!
ご家族や親戚に、産前産後のママさんがいらっしゃったら、ぜひこの記事を教えてあげてくださいね♪
もくじ
まずは動画で一連の流れを見てみる
授乳のためにコーリンベルトは使わない
最初に注意点なのですが、できればコーリンベルトは使わないほうが良いです。
コーリンベルトは使わない方が、授乳したあと長襦袢も着物も綺麗に元どおりにしやすいです。
- 長襦袢👉長襦袢の着付けのコツ
- 広衿👉広衿の着物の着付け手順
- 着物👉着物の着付け手順まとめ
衿元を広げておっぱいを出す方法
それでは早速、衿元を開ける方法をご説明します。
着物の衿元を開ける
まずは左の衿(上前)から開けていきます。
外側から一枚ずつ順番にめくっていくのがポイントです。
良い例
悪い例
着物におっぱいがついてしまったら大変。
躊躇せずに衿を引き出して、たっぷり広げましょう。
続いて、右衿(下前)も開けていきます。
これで、着物を広げることができました!
長襦袢の衿元を開ける
続いて、長襦袢の衿を開けていきます。
外側から一枚ずつ順番に。
まずは、長襦袢左の衿(上前)からです。
次は右の衿(下前)も同じように広げていきます。
これで、長襦袢の衿元を広げられました!
肌襦袢の衿元を開ける
最後は、肌襦袢。
外側から一枚ずつめくっていくんでしたよね♪
まずは肌襦袢の左衿(上前)を持ちましょう。
肌襦袢の衿元も広げられました!
これで赤ちゃんにおっぱいをあげられます。
授乳ブラでもOKです。
衿元を広げておっぱいを出すポイントまとめ
衿を開けるポイントは3つ。
- 帯のすぐ上を持つ
- 下から引き出す
- 外側にある布から一枚ずつ引き出す
慣れるまでは面倒に感じるかもしれませんが、慣れればささっとできるようになるので、最初は丁寧にやってみてください。
授乳のあと着物を元どおりにする方法
鏡がなくてもできるので、お宮参りなど外出先でも安心。
順番にご説明します。
肌襦袢の衿元を戻す
衿元を開けた時とは逆の順番で、元の着物姿に戻していきましょう。
まずは、肌襦袢の右衿(下前)から戻します。
これで、肌襦袢が元どおりになりました!
肌襦袢の衿は、ピタッと合わせないほうが仕上がりが綺麗になります。
衿を鈍角にピッタリ合わせてしまうと、長襦袢からはみ出してしまうから注意。
ゆったり、適当に(笑)合わせましょう。
長襦袢の衿元を戻す
続いて、長襦袢を元どおりにしましょう。
悪い例
ここで前にひっぱってしまうと、衣紋が詰まってしまうので注意!
前じゃなくて、横にずらすイメージです。
反対の手で、帯の上をつかんで体から引き離します。
喉のくぼみで衿がクロスするように、角度を決めて…
これで、長襦袢も元どおり。
長襦袢の衿元を元に戻すときのポイントは2つ。
- 前にひっぱらない
- 衿は喉のくぼみでクロスするように角度をつける
着物の衿元を戻す
- 衿幅を折る
- 衿先を帯に入れ込む
- シワを取る
広衿の着物の場合、衿幅を折る必要があります。
まずは左衿(上前)からやっていきましょう。
広衿の着付けの仕方については👉「広衿の着物をキレイに着付けする手順」で詳しく解説しています。
衿幅が整えられたら、衿元の角度を決めます。
着物の衿先を入れ込んだあとの一手間。
シワを取ります。
これで、上半身は元どおりになりました!
授乳の後に着物を元どおりにするポイントまとめ
- 衿を帯のすぐ上で持って角度を決める
- 帯を体から引き離してスペースを作る
- 内側の布から一枚ずつはさみ込む
おはしょりを整える
上半身が綺麗になったと思ったのも束の間。
おはしょりがぐちゃぐちゃ!
✅おはしょり全般のお悩みは「おはしょり」をご覧ください。
でもこのままでは、おはしょりが長いので…
写真のように、帯の下に指を引っ掛けてスライドさせれば一瞬でおはしょりが整います。
裾を整える
あとは、裾を整えたら完璧。
できあがり。
まとめ
長くなりましたが…
おっぱいを出すときの3つのポイント
- 帯のすぐ上を持つ
- 下から引き出す
- 外側から一枚ずつ引き出す
衿を元に戻すときの3つのポイント
- 帯のすぐ上で衿をつかんで角度を決める
- 帯を体から引き離してスペースを作る
- 一枚ずつはさみ込む
最後におはしょりと裾を整えると完成です。
- 授乳中でも着物を着られる
- お宮参りで授乳の不安がなくなる
- 子育てしながら着物生活を楽しめる
- 授乳のたびに着直さなくて良い
トコトン細かく説明する癖が出て長くなりましたが、やってみると案外単純です(笑)
子育て中のママさんを全力で応援しています🎵