すなお本が出版されました

【動画】半衿の内側のシワを撃退! 波打たない半衿の縫い方を徹底解説

急に着物を着る予定ができたとき、大きく立ちはだかる壁・・・

そう、「半衿の付け替え」!

どうすればいいのか分からず、やっぱり着物着るのやめよう。なんて思いかけていた人はちょっと待ってください!

誰でもできる半衿付けの手順を、1から解説します。

試行錯誤の末に気付いたコツ・効率の良い順番などを余すところなく書き記しました。

自己流ですが、和裁が苦手な人でもできるので、最後までご覧ください。

すなお

着物初心者さんや、着物好きだけど半衿付けには自信がないという方も、一緒に頑張りましょう♪

この記事を読むべき人
  • 急に着物を着る機会ができた人
  • 半衿のつけ方が分からず困っている人
  • 着物初心者さん
  • 半衿が波打ってしまって気になる人
  • オシャレな半衿を付けてみたい人
  • 着物上級者を目指したい人

👉動画でチェックする

結婚式に呼ばれた!でも、半衿ってどうやって付け替えればいいの?

結婚式に呼ばれたとき、着物で出席してみたいなぁと思う人は多いはず。

でも、半衿の取り替えほど腰が重いことはないですよね(笑)

半衿って、普通に縫い付けるだけでは内側にしわができてしまうんです。

そうならない方法を、わかりやすくご説明します。

すなお

この記事を見ながら、落ち着いてやってみてください。裁縫が苦手でも上手にできますよ!

 

半衿づけの下準備

用意するもの
  1. 長襦袢
  2. 半衿
  3. アイロン
  4. アイロン台
  5. 針2本
  6. 糸(ミシン糸がおすすめ)
  7. マチ針5本
  8. 糸切ばさみ

アイロンで半衿に折り目をつける

アイロンを使って、半衿に折り目を付けましょう。

上の写真のように、半衿の裏が見えるように置いてください。

そして、上部を手前に折ります。

半衿のちょうど真ん中の位置が3cm半衿の端が1.5cmになるように折ってください。

折り返した部分を直線でつないでアイロンをかけましょう。

 

すなお

丁寧にする必要はありません。結構アバウトで大丈夫です(笑)

マチ針で長襦袢と半衿を固定する

長襦袢と半衿の中心を合わせる

長襦袢は、表地が見えるように置きます。

そして、長襦袢の上に半衿を置きます。

半衿は、裏が見えている状態で、折り目が自分の向こう側になるように乗せましょう。

上の写真の通りです。

半衿の中心(3cmに折った部分)と、長襦袢の背中心を合わせてください。

長襦袢の衿のラインと、半衿につけた折り目がピッタリ合うように置きます。

この位置をずらさないでくださいね!

長襦袢と半衿をマチ針で固定する

写真のように、アイロンで3cmの折り目を付けた部分を広げます。

長襦袢と半衿とを合わせて、マチ針を打ちましょう。

5か所、マチ針を付けます。だいたい15cm間隔。

すなお

ポイントは、長襦袢の衿と半衿の折り目をピッタリ合わせること!

このラインを合わせてください。

長襦袢の衿の外側を縫う手順

まずは、長襦袢の衿の外側に、半衿を縫い付けましょう。

端から一気になみ縫いします。

すなお

ここでプチアドバイスをすると・・・

糸は、半衿の長い辺よりも長~く取ると後でラクですよ。理由は、一気に縫えるから(笑)

途中で玉止めして糸を取り直す手間が省けるんです。でも、糸が途中で絡まらないか心配な人は、やりやすい分量だけ糸を取って使ってくださいね♪

 

半衿の端を3cm折る

半衿の端がほつれたりピラピラ動かないように、手前に3cm程折ります。

アイロンはかけなくてもOK。

手前からなみ縫いする

半衿を折った手前から縫い始めましょう。

3cmの折り目が開かないようになみ縫いしていきます。

矢印の方向に、ざっくり縫います。

縫う間隔は大雑把(2㎝間隔ぐらい)に、サクサクいきましょう!

長襦袢の衿と半衿とを縫い合わせる

半衿の端の処理ができたら、そのまま矢印の方向になみ縫いしていきましょう。

すなお

一気に縫うので慣れたらかなり早いです!(笑)

ずーっとなみ縫いするだけ。縫う間隔は4㎝ぐらい。かなり大雑把。(笑)

すなお

注意点は一つだけ。

長襦袢の衿のラインと半衿の折り目とをピッタリ合わせること!

何度も言いますが、これさえ押さえていれば超適当でいいです♪

端は3cm残してなみ縫いを止めます。

半衿の端を3cm手前に折ります。

そのまま手前になみ縫いしちゃいましょう。

まだ玉止めしないでくださいね!

半衿を折り上げます。

長襦袢の衿を手前に折り返してください。

長襦袢の衿幅に合わせて、半衿の幅を折り込みます。

さっきまで縫い合わせてきた針を刺しておきましょう。(マチ針の代わり)

 

長襦袢の衿の内側を縫う手順

長襦袢を裏返す

裏生地が見えるように、長襦袢をひっくり返してください。

背中心で半衿を折り込む

長襦袢の背中心で、半衿を伸ばしましょう。

上の写真のように、長襦袢の襟幅よりも数センチはみ出るはず。

半衿がはみ出た部分を内側に折り込んで、長襦袢の衿幅に合わせてください。

写真のような感じ、大体でOK。

拡大図。

背中心をマチ針で固定する

マチ針で固定しておきましょう。

【重要】背中心に近い部分をくけ縫いする

ここからが最も重要な部分です。

衿の内側にしわが寄らないようにするためには、ここからどれだけ丁寧にできるかに掛かっています!

すなお

一緒に頑張りましょう!

背中心から一手幅(約15cm)を計ります。大体でOK。

両サイド、全部で約30cmぐらいの部分だけ「くけ縫い」します。

くけ縫いのやりかた

くけ縫いとは、表地に縫い目が出ないようにする縫い方のこと。

拡大図

 

針で、長襦袢の生地をすくって、次に半衿の生地をすくう。

これを細かく進めていって縫い合わせていきましょう。

写真は約2mm間隔です。細かければ細かいほどいいです。

背中心から外側に向かって一手幅だけ、くけましょう。

このときの、最重要ポイント!!!

半衿は、矢印の方向に引っ張りながら縫い合わせること。

すなお

衿の内側が波打たないようにするために、内側の半衿にテンションをかけるわけです。

半衿を外側に引っぱって、2mm間隔でできる限り細かく縫いましょう。

時間をかけて、丁寧に・・・30cmだけなので。

背中心から反対方向にも、一手幅くけてください。

背中心から一手幅より外はなみ縫い

お疲れ様でした!ここからは楽勝です(笑)

残った部分は超ざっくりのなみ縫いでOK。

4㎝間隔で、縫い目が見えてもいいので縫い合わせましょう。

すなお

衿芯を通す幅は確保してくださいね

途中で糸が足りなくなったら、玉止め(糸を結ぶこと)して、根元で糸を切ります。

また糸を通す必要はなし。

反対側の衿先で、針と糸がスタンバイしてくれています!

衿の外側を縫ったとき、最後にマチ針代わりに付けておきましたよね♪

半衿は、きちんと中に折り込むと仕上がりがきれいです。

ヒラヒラしている部分がないように、半衿の両サイドを縫い合わせてください。

できあがり

内側が波打たない半衿つけが完成しました!

まとめ

効率の良い順番でまとめたので、この記事をみながらやってみてください。

実際にやると30分ぐらいでできるはずです。

2回目にはもっと早くなります。(慣れればどんどん早くなります。なので、まとめて何着か縫ってしまうことをお勧めします)

このテクニックを身に着けると…
  • 自宅で、自分で半衿が付けられる
  • 半衿が波打たない
  • オシャレな半衿を付けてコーディネートを楽しめる
  • 急な着物の予定が入っても、自分でできるから焦らなくて済む

半衿つけが自分でできたら、着物の楽しさが広がりますよ♪

刺繍やレースの可愛い半衿にチャレンジして、あなたもすぐに着物上級者の仲間入り!

youtubeで衿付け動画を見る!