急に着物を着る予定ができたとき、大きく立ちはだかる壁・・・
そう、「半衿の付け替え」!
どうすればいいのか分からず、やっぱり着物着るのやめよう。なんて思いかけていた人はちょっと待ってください!
誰でもできる半衿付けの手順を、1から解説します。
試行錯誤の末に気付いたコツ・効率の良い順番などを余すところなく書き記しました。
自己流ですが、和裁が苦手な人でもできるので、最後までご覧ください。
すなお
- 急に着物を着る機会ができた人
- 半衿のつけ方が分からず困っている人
- 着物初心者さん
- 半衿が波打ってしまって気になる人
- オシャレな半衿を付けてみたい人
- 着物上級者を目指したい人
もくじ
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結婚式に呼ばれた!でも、半衿ってどうやって付け替えればいいの?
結婚式に呼ばれたとき、着物で出席してみたいなぁと思う人は多いはず。
でも、半衿の取り替えほど腰が重いことはないですよね(笑)
半衿って、普通に縫い付けるだけでは内側にしわができてしまうんです。
そうならない方法を、わかりやすくご説明します。
半衿づけの下準備
- 長襦袢
- 半衿
- アイロン
- アイロン台
- 針2本
- 糸(ミシン糸がおすすめ)
- マチ針5本
- 糸切ばさみ
アイロンで半衿に折り目をつける
アイロンを使って、半衿に折り目を付けましょう。
上の写真のように、半衿の裏が見えるように置いてください。
そして、上部を手前に折ります。
半衿のちょうど真ん中の位置が3cm、半衿の端が1.5cmになるように折ってください。
マチ針で長襦袢と半衿を固定する
長襦袢と半衿の中心を合わせる
半衿は、裏が見えている状態で、折り目が自分の向こう側になるように乗せましょう。
上の写真の通りです。
この位置をずらさないでくださいね!
長襦袢と半衿をマチ針で固定する
長襦袢の衿の外側を縫う手順
まずは、長襦袢の衿の外側に、半衿を縫い付けましょう。
端から一気になみ縫いします。
ここでプチアドバイスをすると・・・
糸は、半衿の長い辺よりも長~く取ると後でラクですよ。理由は、一気に縫えるから(笑)
途中で玉止めして糸を取り直す手間が省けるんです。でも、糸が途中で絡まらないか心配な人は、やりやすい分量だけ糸を取って使ってくださいね♪
半衿の端を3cm折る
アイロンはかけなくてもOK。
手前からなみ縫いする
半衿を折った手前から縫い始めましょう。
縫う間隔は大雑把(2㎝間隔ぐらい)に、サクサクいきましょう!
長襦袢の衿と半衿とを縫い合わせる
長襦袢の衿のラインと半衿の折り目とをピッタリ合わせること!
何度も言いますが、これさえ押さえていれば超適当でいいです♪
半衿の端を3cm手前に折ります。
まだ玉止めしないでくださいね!
長襦袢の衿幅に合わせて、半衿の幅を折り込みます。
長襦袢の衿の内側を縫う手順
長襦袢を裏返す
背中心で半衿を折り込む
上の写真のように、長襦袢の襟幅よりも数センチはみ出るはず。
背中心をマチ針で固定する
【重要】背中心に近い部分をくけ縫いする
ここからが最も重要な部分です。
衿の内側にしわが寄らないようにするためには、ここからどれだけ丁寧にできるかに掛かっています!
背中心から一手幅(約15cm)を計ります。大体でOK。
両サイド、全部で約30cmぐらいの部分だけ「くけ縫い」します。
くけ縫いのやりかた
くけ縫いとは、表地に縫い目が出ないようにする縫い方のこと。
針で、長襦袢の生地をすくって、次に半衿の生地をすくう。
これを細かく進めていって縫い合わせていきましょう。
写真は約2mm間隔です。細かければ細かいほどいいです。
このときの、最重要ポイント!!!
半衿は、矢印の方向に引っ張りながら縫い合わせること。
半衿を外側に引っぱって、2mm間隔でできる限り細かく縫いましょう。
時間をかけて、丁寧に・・・30cmだけなので。
背中心から一手幅より外はなみ縫い
お疲れ様でした!ここからは楽勝です(笑)
残った部分は超ざっくりのなみ縫いでOK。
4㎝間隔で、縫い目が見えてもいいので縫い合わせましょう。
途中で糸が足りなくなったら、玉止め(糸を結ぶこと)して、根元で糸を切ります。
また糸を通す必要はなし。
衿の外側を縫ったとき、最後にマチ針代わりに付けておきましたよね♪
できあがり
内側が波打たない半衿つけが完成しました!
まとめ
効率の良い順番でまとめたので、この記事をみながらやってみてください。
実際にやると30分ぐらいでできるはずです。
2回目にはもっと早くなります。(慣れればどんどん早くなります。なので、まとめて何着か縫ってしまうことをお勧めします)
- 自宅で、自分で半衿が付けられる
- 半衿が波打たない
- オシャレな半衿を付けてコーディネートを楽しめる
- 急な着物の予定が入っても、自分でできるから焦らなくて済む
半衿つけが自分でできたら、着物の楽しさが広がりますよ♪
刺繍やレースの可愛い半衿にチャレンジして、あなたもすぐに着物上級者の仲間入り!