着物雑誌のモデルさんや女優さんの着物姿って、ため息がでるほど美しいですよね・・・♪
「自分の着物姿を見たとき、なんか物足りない・・・」
そんな方には「幅だし」がオススメです!
ちょっと工夫するだけなのに、かなり見栄えが変わります。
実は、着付け師たちは、訪問着や留袖の着付けをするとき、この「幅だし」を必ずといっていいほどやっています。着物を着る人の身長にもよりますが、「幅だし」をすると着物姿がサマになるからです。
Twitterでも以前、サマになる着付けのポイントをご紹介しました。
https://twitter.com/kimonosunao/status/1027715804295385089
【街でよく見るもったいない着付け】
高身長さんの場合
- 衿が詰まっている→喉のくぼみから1cm開けよう
- 帯揚げ→うっすら出す
- 帯幅がせまい→幅だしして
- 帯が上すぎる→前だけ下げて
- 裾が広がっている→下前を上げる
- 裾が短い→足袋が見えない床すれすれがベスポジ
https://twitter.com/kimonosunao/status/1032757118065987584
- 「背が高くて帯のバランスが難しい」
- 「粋になりたい」
そんな方には幅出しがオススメ!前の帯幅を広くするだけで垢抜けるよ
- わざと一巻目と二巻目をずらす
- 斜めにずらすと粋な雰囲気に
このツイートでは、「ずらす」幅だしのやり方を説明しているのですが、幅だしにはもう一つ「折る」やりかたがあるんです。
ということで、この記事では、「折って広げる幅だしのコツ」について初心者さんにも分かりやすいようにご説明します。
- 背が高くて、身長に占める帯の割合が少なくバランスが悪いと感じている人
- 着物を着ると太って見えるのが嫌な人
- 帯をかっこよく締めたい人
- お気に入りの着物と帯を、より素敵に着こなしたい人
- 訪問着や留袖、振袖などフォーマル着物を着る予定がある人
もくじ
折る幅だしができる帯って?
お持ちの帯が「折るのに適しているかどうか」が不安な方は、始めにご確認くださいませ。
幅だしには2つの方法があります。
この記事では折る方法を、わかりやすく解説しています。
折る幅だしが適している帯は以下の4つ。
- 袋帯
- 京袋帯
- 胴巻き部分が半分に縫われていない名古屋帯(開き仕立て・松葉仕立て)
- 八寸名古屋帯
つまり、胴巻き部分が半分に縫われていない帯が折るのに適しています。
自分で折りながら胴に巻くタイプの帯なら、「折る幅だし」ができます♪
帯幅は半分に折らずに広く折る
では実際に、「折る」幅だしの手順をご説明します。
まずはいつも通りに、帯を胴に一巻きします。
帯の二巻目がポイント!
帯幅が半分になるように折るのではなく、外側が広くなるように差をつけて折ります。
帯板を入れるとこんな感じになります。
すなお
できあがり
幅出しをした方がいいのはどんな時?
①おめでたい席で着物をきるとき
冒頭でも触れましたが、これは着付け師が実際に現場で使っているテクニックです。帯幅を広げるだけで、帯が豪華に見えてしまうのです。
訪問着や附下を着るときには、帯の幅も工夫してみると一層素敵になりますよ!
フォーマル着物の代表格である留袖や振袖に合わせる袋帯は、普通に締めても十分豪華なのですが、幅だしすると一層見栄えがよくなります。
②帯の前の柄をしっかり見せたいとき
ポイント柄やお気に入りのモチーフが入っている帯を締めるときは、その部分を主役にしたいですよね♪
そんなときに幅だしをすれば、帯の面積が大きくなる分、帯を目立たせることができますよ。
③高身長さんがバランスよく着物を着たいとき
背が高い人が標準の帯幅のまま帯を締めると、なんだかバランスが悪く見えてしまうことがあります。
「じゃあどのくらいの帯幅に広げたらいいの!?」って迷っちゃいますよね。
目安は身長の1割程度(^^)/
④粋な雰囲気を出したいとき
この写真では、一巻目と二巻目の色が違うので、わざとずらして黒をアクセントにしています。
↓の記事の並行にずらす幅だしを参考にしてください。
まとめ
- 着物や帯が豪華に見える
- 帯の面積が大きくなって華やかな雰囲気に
- 帯幅のバランスがとれるからスタイルよく見える
- 実際よりも痩せて見える
- 帯留などのアクセサリーが映える
- 着物姿が粋になる
- こなれた着物上級者に!
現役着付け師が必ずやっている「幅だし」
ぜひ、ご自分の体型に合わせた最適な幅にして、より一層素敵な着物姿になってくださいね♪
名古屋帯の幅出しですが、既に半分に縫い合わされている場合は斜めに出す方法しかありませんでしょうか?
宜しくお願い致します。