すなお本が出版されました

米国セレブのキム・カーダシアンさんが下着ブランド名 「KIMONO」を商標登録申請している件について

※7/2 名前を変更すると発表されました!

この記事や動画を作って本当によかったです。

まだ動きを見ていく必要があるかと思いますが、ご協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。

 

 

米国有名セレブのキム・カーダシアンさんが参画するアパレル企業(KIMONO Intimates)にて下着ブランド「Kimono」を発表。

さらに商標登録を申請し、「Kimono」というネーミングの独占を狙っています。

 

参考 アメリカ人セレブ発表の「Kimono」というブランド名が、世界で批判を呼んでいる理由BuzzFeedNews

この件について、皆さんに伝えたいことと協力してほしいことがあります。

This post inEnglish

「すなお」って何者?

すなお

初めましての方もいらっしゃると思うので、一応簡単な自己紹介を。

私「すなお」は、1才の娘と共に京都で着付け教室を運営しており、着物という日本文化を広めるために日々情報発信をしている者です。

主に、「着物を始める人」を増やし、世に余っている着物の再供給が私のメインプロジェクトです。

私「すなお」についてはこちらの記事をご覧ください。

自己紹介ーすなおと着物とブログのこれから

本題に戻りますが、

今回の問題は、海外でも大きく取り上げられていますが「日本人は気にしないらしい」という風潮になっているようです。

なぜなら、英語で発信できる日本人が少ないから。

多くの人が問題視して発言しているにもかかわらず、です!

すなお

日本人として黙ってられへん!

そこで今回は、いつもの着付けのノウハウではなく、この問題について思うことを英語でもまとめます。

どうか最後までお読みいただき、拡散をお願いいたします。

「僕・私には何ができるのか」については👉私たちにできることは?をご覧ください

この記事のねらい

  • KIMONOの商標登録申請を取り下げてもらう糸口を見つけるため
  • 英語圏の人に、日本人としての意見を伝えるため
  • 一人でも多くの日本人に、今回の問題について一緒に考えてもらうため

すなお

私は「KIMONO」を商標登録申請するのに断固として反対します。

動画でもお伝えしています

もし宜しければ、こちらもご覧くださいませ。

もしも商標登録が受理されたらどうなるの?

私が考える問題点は、大きくわけて3つです。

受理された時の問題
  1. アメリカにもファンが多い着物の流通に弊害が加わる可能性がある。
  2. アメリカでは「kimono=下着」という認識が広まっていく。
  3. 日本の伝統衣装である着物を世界に発信する際に規制がかかる可能性がある。法的に利権が独占される。

ツイッターやインスタをご覧いただければお分かりになるのですが、日本人以外の方の反対意見も非常に多く、海外にもJapanese Kimonoのファンが多数いらっしゃることが分かります。

そんな趣味が文化的にはく奪される可能性がある故、海外の着物ユーザーは猛反発。

kimonoが下着という認識が一般化されてしまうと、海外に住む着物ユーザーがさらに肩身の狭い思いをすることになります。

 

訳)キムカーダシアンは着物が既に実際にあるのに「kimono」という商標を提出してる!誰でもいいからクールジャパンを早く呼んで助けてくれ!!!

このように日本人に助けを求めている外国の方が沢山いらっしゃるのです。

また、商標登録が認められると、グローバルな場でkimonoという言葉を使う際に規制がかかる可能性が出てきます。

特に米国での「着物」の販売、および広告は何かしらの影響がある可能性が高いです。

みんなの意見

1.自分に関係ないから別にどうでもいい

「自分には関係ない。」

「直接利害があるわけじゃないから気にしない。」

という意見も一定数あります。

すなおの意見

本当にそうでしょうか?

日本でも被害を受ける可能性は多いにありますよ。

将来、アメリカから「kimono」という下着が輸入され、日本で大ヒットするかもしれません。

そうなった場合、令和生まれの子供たちは「kimono=下着」という認識が当たり前になるかもしれない。

すなお

嫌じゃないですか?私は嫌です。

「結婚式で着物を着たよ」と言ったら「下着で行ったの?」とバカにされた、という信じられない話がすでに起こっている事実

着物は日本の文化だけど、「日本人のモノ」ではないですよね。文化は誰かの所有物になってはいけないんです。

世界中の誰しもがそれに触れて楽しむことができる文化・ファッション。

着物はそういったものであり、今回その文化が奪われる危機なのです!

2.文化の盗用だ

「着物は日本の民族衣装、それを商売道具として私物化し、利権を独占しようとする行為は文化盗用だ!」という意見

すなおの意見

個人的には「kimono」という名前にすることで「着物」というネームブランドから恩恵があるとは思えないので、「文化の盗用」という考え方は少し違うかな、と思っています。(違ったらすみません。着物というネームブランドを独占したい人なのかも・・・)

なんというか、kimonoに拘るメリットがあまり感じられないので、他の名称に変えればいいのにな…と思います。

そこまで固執する理由は正直よくわかっていません。

「日本人も、海外のファッションや商品の真似をしているのだからお互い様」という意見もあるみたいですが、問題は「利権の独占」です。

着物がファッションとして真似されることはとても素晴らしいことで、大歓迎!なんです。

「これが新しい着物ファッションだ!」

と言って新しい形を創造するのは素晴らしいことです。

ファッションって共有され、変化しながら勝手に広まっていくモノだと思っているので。

ただ、今回の件は、真似・オマージュ・アレンジではなく、ただの強奪。

「着物」の衰退を促進することは絶対に許せません。

3.日本をバカにしている

日本の伝統衣装である着物を知らない人も、きっと世界には沢山いらっしゃるでしょう。

でも、そんな取るに足らない存在なのかな、と思うと悲しくなってしまいます。

私はほとんど着物で生活をしていますが、現代の日本人は、日常着として着物を着る人は正直少ないです。

でも、人生の節目では着物を着用します。

七五三、十三詣り、成人式、卒業式、結婚式、お宮参り・・・

着物-KIMONOは決して過去の文化ではなく、現在進行形の立派な日本文化です。

 

すなお

日本人にとって着物はただの衣服ではない。

着物と共に人生の節目を迎え、着物一着一着に思い出がある

 

「KIMONO」商標登録を不可能にする主張

「普通名詞化している商標登録はできません。」

参考 キム・カーダシアンはKIMONOを商標登録できるか?Yahooニュース

といった主張もあります。

Appleはりんごの意味では商標登録できないけれど、コンピューター関連の商品としては一般的に認識されていなかったので登録できました。

ただ、着物は衣類。そして下着も同様に衣類であり、「着るもの」という同じジャンルでの重複になるため商標登録は難しいはず。

また、襦袢が下着に該当します。

裾避けや肌襦袢、補正用具、和装ブラも着物姿の一部。

今回商標登録申請がされているキムさんの新ブランドは「補正下着」であり、もろ被りしているわけです。

着物は外に着る長着だけが着物ではありません。補正下着も肌着も襦袢も着物なんです。

「下着」というジャンルが着物にも含まれることを証明できれば、「kimono」の商標登録は認められない!

商標登録申請を取り下げてもらうには、または不許可にするには、着物について正しく理解してもらう必要があります。

私たちにできることは?

  • 抗議したいけど、何をすればいいのかわからない
  • 英語ができないからもどかしい

そんな方にオススメの方法がChange.orgによる署名です。

名前とメールアドレスとお住まいの都道府県だけで署名できます。(サイト上での公開非公開も設定できるのでご安心ください)

ここから署名できます

署名以外のできること

小さなことでも良いので以下の行動をしていただければ幸いです。

  • 持っている着物を着てハッシュタグ #kimOhNo を付けて投稿する
  • キムカーダシアンさんのツイートに英文でリプライを送る
  • ご家族・ご友人と着物について話してみる
  • この記事をシェア・拡散する
  • 友達や職場や家族と、この問題について話す。

私は法律には詳しくないので、この記事が完璧だとは思っていませんし、間違っていることもあるかもしれません。

ただ、「できることは何か」を考えた結果、このような記事を書かせていただきました。

 

皆さんの力が必要です。

是非、この記事の拡散をお願いいたします。

他にも、この記事で疑問に思ったことや、ご意見ご感想などありましたらコメントしてください。

皆様からのご意見ご感想をピックアップして、随時追記していきます。(英文も)

どうかよろしくお願いいたします。

 

追記(7月1日)

問題点3つのうち1つめに挙げた「アメリカでの着物の販売に規制がかかる可能性がある」点ですが、商標登録はカテゴリーを選ばなければならず、キムカーダシアンさんは「バッグ、革製品、メイク、下着」としてカテゴリーを選んでいるため、着物を下着として売ろうとしていない限り販売の権利そのものには影響が出ないと考えられます。

他の方の意見(ブログ)

是非、こちらもご参考になさってください。

参考 KIMONOは補正下着じゃない!!#KimOhNo!!宝船は今日も航海中 参考 着物の危機??拡散希望の動画です💦いつまでも輝く女子の為に 参考 米国セレブ女性が 「KIMONO」を下着ブランド名にしようとしている件【署名で反対しよう】にほん美人をつくるブログ

9 COMMENTS

ななし

ツイッターよりこちらを拝見しました。着物に関する仕事をされている方で、この出来事に関するコメント等を発信される方が少なく、憤りに似た気持ちを抱いていたところ、ご自身の意見もあるわかりやすい記事を掲載されている事に敬意を表します。
私としては今現状で英語がわからないから、海外に向け伝える事を踏み切れない、また情報を調べられないという方が多いと思いましたが、私自身、英語でのツイートはグーグル翻訳を使って発信しました。英語が拙いから、と躊躇しがちな日本人ですが、英文なんて拙くても大丈夫!海外の方とのコミュニケーションにはまず伝えたい気持ちが大事です!
着物はただの衣服ではない。私もそう思っています。歴史と技法、柄や色、合わせ方、長い年月で培ってきた文化を持つものだと思います。

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燐葉

こんにちは
いつもYouTube・Instagramで拝見しております。
初コメント、失礼します。
今年に入って友人から着物の着方を教わり、着物の良さを知りました。最近はYouTubeで動画を見ながら、やっと形になってきたかな?というところです。
特にすなおさんの動画はポイントが分かりやすく、勉強になります!ありがとうございます。これからも応援してます!!

また、今回の件で「私も何かしたい!でも最近始めた新参者だし…」と、どうしたらいいのか分かりませんでした。
しかし、すなおさんの投稿を見て、「皆さんの力が必要です。」との言葉に感銘を受け、シェアさせていただきました。
“日本の文化”である 着物-kimono- が、どうか守られますように…

長文失礼致しました。

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あんじゅ

ご実家が呉服屋さんのYOSHIKI さんやユーミンさんなどの超有名人が発信してくださると嬉しいな。どうか声が届きますように。

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こまもの屋 結衣

はじめまして。
こまもの屋 結衣というネットショップを運営しているものです。
私も、元和裁士、現在は和装小物の製造販売をしているものとして、ブログに書かせていただきました。
どうか、申請が却下されますように。切に願います。
ブログURL https://komamonoya.yui.com

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匿名

こんにちは。偶然YouTubeで見かけました。「キム・カーダシアン?誰なの?聞いたことないよ。」というくらい、この件のこともキム・カーダシアン女史のことも知りません。ですが動画を偶然みかけまして、ひとつ賛同しつつご意見いたします。

キム・カーダシアン女史の対しては、
「日本の伝統的な文化の盗用だ!他国を馬鹿にするんじゃねぇ!」
と「文化盗用」と「他国を侮辱している」との路線で抗議するのが実際効果的ではないでしょうか。米国セレブで究極的にはお金儲けをしたい方なら、こういうイメージダウンがあるよ、という抗議には耳を傾けるでしょう。
かつて日本でも80年代終盤頃に某特殊浴場の名称が、ある国の学生の抗議で変更された事例もありますよ。(自国の名がこんなのにつかわれてるなんて悲しい、といった静かなトーンだった様に記憶しています。)

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ことね

こんにちは。
日本の風習って何だろうと思い、着物を着られるようになりたいと思い、貴サイトで学び始めた者です。
すなおさんの活動、とても心強く思います。

特定の国の文化をターゲットにした行為は、「移民の国」米国の考え方になじみません。
Change.orgに日本にとっての着物は「インドにとってのサリー」と「コリアにとってのチョゴリ」である旨コメントがありました。海外では普段サリーをお召しになるインド系の方多いです。「チョゴリは私たちの誇り」と聞いたことあります。けど、日本人が着物を誇りに思う風潮はあまりない。
自分の国の文化について考えさせられました。
時間はかかりますが、自分で着物を着られる日本人が増えれば、このような行為は収まるのではないでしょうか。

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美由紀

いままで知りませんでした。
そんなことになっていてなんて…
そんなことが起きていたなんて…
今更ですが ショックと激しい怒りでいっぱいになりました。
また、テレビのニュースとかにもならないということにも
日本人、ちゃんと文化を守ろうよ!!って、怒りと悲しさでいっぱいになりました。。。

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