京都市内の一部の小学生は卒業式で袴が着られなくなりました。

 

昨年、京都市内の一部の小学校に「袴禁止令」が出たのをご存知でしょうか。

既にレンタルや着付けを予約してしまっていた人が多かったため昨年は任意だったようですが・・・

今年度の卒業式からは、「完全な袴禁止」に。

「卒業式に袴を着たい!」という小学生がとても多いにも関わらず・・・です。

皆さんはどう思われますか?

一昨年、京都のとある小学校の卒業式は過半数が袴姿だったそうで、袴を着ること自体に問題があるわけではないのです。

※小学生と中学生のお子様がいらっしゃる方から伺った話です。

和服を禁止するのは反対です。

反響のあったツイート

https://twitter.com/kimonosunao/status/1055747358590361600

 

皆さんの意見

 

 

 

https://twitter.com/higure_furan/status/1056031994532966400

様々なご意見がありますが、私個人の意見として和装文化をストップさせる流れは反対です。

なぜ袴が禁止になったのか

実際に学校側から説明を受けた方から伺った話ですが、袴が禁止になった理由はおおきく4つ。

  1. 華美になりすぎる
  2. レンタル代美容室代が高い
  3. 着崩れする
  4. 皆が着たがるから経済的に厳しいご家庭はキツイ

とのことです。

これら4点について1つ1つ触れていきたいと思います。

華美になりすぎる

正直、袴姿・着物姿を華美だと思いません。

「華美」という言葉には、「華やかで美しい」以外に「派手派手しい」というニュアンスが含まれます。

和服って派手派手しいでしょうか。私はそうは思いません。

派手になってしまうポイントは「ヘアメイク」にあるのであって、袴・着物そのものは問題じゃないんですよね。

振袖は未婚女性の第一礼装で、最もあらたまった敬意を払った装いです。華やかで美しい装いこそ、ハレの日にふさわしいです。

制服に限定したり服装を統一したりといったルールがあるなら理解できますが・・・

むしろ洋装だと、スカートが短かかったり装飾が派手だったりするので、形が同じ和服なら派手派手しくはならないと思うんです。

 

 

また、貧富の差についてのご意見も多数いただいていますが、これについては和装洋装関係なくて、「服装を統一すべきかどうか」がポイントかと思われます。

服装を統一しなければ貧富の差はどうしても露呈してしまうので、和服を批判されるのは少し納得いかないですね。

統一すれば「服装を考える必要がなくて楽」「貧富の差がでないからつらい思いをする子がいなくなる」というご意見もありますが、それはその通りだと思います。

 

 

無償または安価で貸出サービスがあればいいのではないか、というご意見も。

 

レンタル代美容室代が高い

着物や袴をどうやって調達するか・・・これがおうちの方の悩みどころですよね。

着物を持っているご家庭なら、袴を買い足すだけでよいのですが(新品でも1000円~4000円程度で買えます)

レンタルとなると数万円。

ところが、Twitterで賢く着物を楽しんでおられる方を参考にすると

  • レンタルより買う方が安い
  • 古着やフリマで賢く調達すれば数千円

という選択もあります。

 

 

 

このような安く調達するノウハウを一般の方々にも広めていきたいですね。

 

美容室代は、工夫次第で浮かせられます。というか、和装でも洋装でも美容室費は同じですよね。

 

着崩れするという問題

たしかに、普段慣れていない和服を着ることで、着崩れすることも・・・。

 

 

袴の着崩れの原因はたったの2つ。

  • 後ろの芯がしっかり食い込んでいない
  • 紐が緩む

つまり、前の紐さえきちんと結んでおけば着崩れする心配はないんです。

小学6年生ならちょうちょ結びはできると思うので、紐の結び方だけできるようになっておけば、着崩れても自分で直せます。また、袴の場合、中の着物は短く着付けているはずなので、動いたりお手洗いにいったりするのはスカートと同じ要領です。

着崩れは、着付けの段階で未然に防げるのです。

着付ける際には、後ろの芯をしっかり食い込ませて、紐が緩まないようにきつめに結んでおく。そして最低限、ちょうちょ結びはマスターしておく。

 

締め付けすぎて体調を崩す子が続出

そして、和装による締め付けも問題視されているみたいですね。

紐を締めるときの手加減、締める位置が悪いとそうなります。

  • 紐は指1本入る加減がベスト。
  • 紐は絶対にウエスト部分に当てない。

この2点さえ押さえておけば体調を崩すことはないです。

学校が着付け師を派遣すれば、簡単に解決すると思うのですが・・・。

私を呼んでいただければ、喜んでお手伝いします。

本気で。

また、京都では着崩れレスキューといって、着崩れた着物の状態を手直しするサービスを各所で行っています。

普段からこのような取り組みをしているのなら、年に一度の行事に大々的に行っても良いと思います。

参考 着崩れレスキュー京都きものパスポート

 

皆が着たがるから経済的に厳しいご家庭はキツイ

袴や着物を着るのにかかる諸費用は

  1. レンタル、または購入費用
  2. 着付け代

の2つですよね。

①については前述しました。

着付け代については・・・正直、袴の着付けはめっちゃ簡単で、だれでもできます。着物のアラも袴で全部隠れちゃうし。

でも、着物に興味がない方や、練習する時間がとれない方にはハードルが高いですよね。

現実、みなさん着付けをしてもらう場を探すのに苦労されています。

「着付けのための美容室は1年前に予約しないと取れない」

「着付けサービスはしない美容室もあるから着付けしてもらえる店を探すのが大変」という現状です。

参考 卒業式に袴姿が人気…も、「着られない子のことを考えて!」自粛を呼びかけ痛いニュース

 

一日限りの需要過多。それなら、着付けできる人を集めて(着付け教室の生徒さんや、一時的な募集を募る)卒業式の日に応援で集まってもらう、というのをやりたい。

着物を確保できる環境が整うなら、それぐらいしたいと思っています。

同じ想いをもつ方がいらっしゃるのは、とても心強いです。

 

着る機会が少ないからこそ大事にするべきじゃないの?

七五三や十三参り、成人式の振袖に結婚式。

その中の和装文化の一つのイベントを壊すなんて、残念でなりません。

昔にくらべて着物を着る機会は極端に減っていますが、だからこそ、節目では日本ならではの文化を大事にするべきだと考えています。

そこから、和文化への興味関心が芽生えたり、日本人としての誇りを感じたり、記憶に残る素敵な思い出になると思います。

そういう文化を一番大事にするのが京都じゃないの?

和装振興を掲げている京都で、和服を禁止するという現実がショックです。

そういったお声が一番多かった・・・

 

海外の旅行客の中では「京都=ゲイシャ」とイメージされるほど、着物含めた和装文化が最も色濃く残っている都道府県と認知されています。

そんな着物の代表ともいえる地域で、和装が禁止になるのは残念極まりない。

京都市から袴の提供はできないの?

現実的に難しいのは承知の上ですが、京都ならこれくらい前向きな姿勢でいてほしいです。

無償、または安価で提供できれば、卒業式に着ていく服装に困るご家庭にとっても有り難いし、日本らしい京都らしい厳かな式になるはずです。

全員が同じ袴なのも問題。選択式だとしても生徒間で優劣を与えてしまうので、問題。

よくわかります。

でも、禁止するのは何か違うのではないでしょうか。

 

袴・着物を着たいという本人たちの気持ちを尊重したい

「袴禁止を残念がっているのは着物好きな人だけなんじゃないか」というご意見もありましたが、実際に残念に感じているのは卒業式を迎える子供たちです。

昨年まで小学校卒業生の過半数が袴姿だった、というお声からもわかるように。

そして、もし袴がいいという子が少数派なのであれば、そもそも袴禁止などされないはず。大々的に禁止令など通達されないはず。

「袴を着るべき!」と言っているのではなくて、「袴を着たい人のことを考え、禁止すべきではない!」と言いたい。

  • 袴を着たい子が大多数を占める
  • 現実に昨年までは承認されていた

なのであれば、禁止しないべきではないでしょうか。

 

  • 「袴ってなんか可愛い」
  • 「私も着たい」

そんな些細な興味が、日本文化を受け継ぐ小さな一歩なのに・・・。

着物は、次世代に受け継ぐべき、知恵が詰まった民族衣装。

「いいな、素敵だな」と思う気持ちを一番に尊重すべきだと思います。

最後に

全国的に、小学校の卒業式における袴禁止の波は広がっているみたいですね。

とはいえ、和の國京都・・・は最後の砦であってほしかった。

何か打開策はないでしょうか。

京都には、和装振興が期待されています。

袴を着たい女子児童が大半を占めるのであれば、市が全面バックアップするとか。難しいのかな・・・。

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