着物姿がパッと華やかになる「伊達衿」
手軽で効果的ですが、キレイに見せるのはなかなか難しいものです。
伊達衿がうまく使えないというご相談は、生徒さんからもツイッターからも頻繁にお聞きします。
その時のツイート
https://twitter.com/kimonosunao/status/1052202270337597440
【伊達襟のコツ】
- ①衿幅を半分に折る
- ②左手で衿と伊達襟をつまむ(伊達襟5mm出す。衿と伊達襟を下にピンと張るのがコツ!)
- ③右手の人差し指と中指を写真のようにセット
- ④右手を下から上に向かってスライド(伊達襟5mm均等に出す)
- ⑤左手でつまんでいた部分にコーリンベルトをつける
反対も一緒
このツイートで伊達衿をキレイに出す着付けのコツをお伝えしたのですが、実はまだまだ大事なポイントがあるんです・・・。
ということで、この記事では着物初心者さんでもわかるように、写真をたくさん使って丁寧に解説します。
- 振袖を自分で着る人、または振袖を着付けしてあげる人
- おめでたい席に、コーディネートで喜びを表したい人
- 着物のコーディネートであたたかみを出したい人
- 襟元に、色のスパイスを入れたい人
- 伊達衿を使ってみたいけどやり方がよくわからない人
- 伊達衿をつけると、着物の衿が開いてきてしまう人
- 伊達衿が太く出すぎたり出なかったり、左右対称にならない人
もくじ
youtube動画で確認する
バチ衿の重ね衿バージョン
広衿の重ね衿バージョン
①まずはじめに衿幅を半分に折る
着物の右の衿を半分に折りましょう。
すなお
わざと衿幅を広げて華奢に見せるテクニックは▶着物の衿幅を広げる2ステップで解説しています。
②着物の衿と伊達衿を一緒に持ってピンと張る
左手で、着物の衿と伊達衿を一緒に持ちます。
もつ場所はあばら骨あたり。
すなお
③右手で着物の衿と伊達衿をしごく
右手を使って、伊達衿が出る幅を均一にしていきます。
すなお
左手はあばら骨あたりを持ったまま、右手の人差し指と中指を着物の衿と伊達衿に軽く入れます。
すなお
お分かりいただけるでしょうか?
- 中指は、伊達衿の内側
- 人差し指は、着物の衿と伊達衿の間
- 親指は着物の衿の外側
この手の形をキープしながら、上に向かってスライドしていきます。
④コーリンベルトの金具は2枚一緒に挟む
左手で持っていた部分に、コーリンベルトの金具を挟みます。
着物の衿も、伊達衿も下に向かってぴんと張るように意識してください。
着物の衿と伊達衿とを、2枚一緒に挟みましょう。
すなお
これで、伊達衿を均一に出したままキープできます♪
着物の衿が広がる心配もありません(^^)/
⑤コーリンベルトを反対側に回す
コーリンベルトの金具を付けたら、左脇の穴(みやつ口)から後ろ側に通します。
コーリンベルトがねじれないように注意しましょう。
コーリンベルトの詳しい使い方は▶衿が崩れる方必見!着物の衿合わせで美しい角度をキープする着付けのコツをご覧ください。
体の右側に回してきたコーリンベルトの金具は、人差し指と中指で挟みます。
⑥着物の衿と伊達衿をピンと張る
左の衿と伊達衿を、右手で一緒につかみます。
すなお
⑦左手で着物の衿と伊達衿をしごく
右手はあばら骨あたりを持ったまま、左手を使って伊達衿の幅を均一に出していきます。
すなお
やりかたは右衿のときと一緒!
- 中指は、伊達衿の内側。
- 人差し指は、着物の衿と伊達衿の間。
- 親指は着物の衿の外側。
この手の形をキープしたまま、上に向かってスライドします。
すなお
⑧コーリンベルトの金具をつける
右手で挟んでいたコーリンベルトの金具をつけます!
すなお
左手で着物の衿と伊達衿をつまんで、そこにコーリンベルトの金具をつけてください。
チョキの手のままサクッと挟みましょう。
この時も、右衿のときと同様、伊達衿が5mm出るようにずらすことがポイント。
下に向かってぴんと張るのも忘れずに♪
できあがり
まとめ
伊達衿をつけるときの最大のポイントは、
- 下に向かってピンと張ること
- 着物の衿と伊達衿を5mmずらしてコーリンベルトをとめること
- 伊達衿が均一にスッキリと出せる
- 着物の衿が広がってこない
- 衿元がすっきりする
- 衿が動かずにピタッと体に沿う
- 着物のコーディネートの幅が広がる
- 何か物足りないときに、手軽にワンポイント入れられる
伊達衿は色の種類がたくさん!
「2色重なっているもの」、「ラメ入り」など、種類が豊富なので、ぜひこの機会に付け方をマスターして、イメチェンを楽しんでみてください♪